ネット上で流布している情報の中には、事実と異なるいくつかの誤解が存在します。第一の誤解は、「社会保障制度に怒り狂ったクレーマーが愚痴をこぼした瞬間」と受け取られている点です。
実際の映像を詳細に検証すると、橋本氏の口調は終始極めて穏やかで、取り乱す様子は一切ありません。むしろ、数多くの相談者の悩みを聞き届けてきた占い師特有の「冷徹なまでの客観性」と「相手を突き放しながらも自立を促すカウンセリングの視点」が反映されています。感情論で国家を罵倒したのではなく、「存在しない救済をあてにして失望するより、今すぐ自分で手を打つべきだ」という現実的な行動規範を説いていたのです。
第二の誤解は、「テレビ局による完全なやらせ・仕込みだったのではないか」という疑惑です。これについて関係者証言や本人の言及を照合すると、取材自体は完全に偶然の遭遇でした。新橋駅前で通行人に手当たり次第声をかけていたディレクターに対し、たまたま立ち止まったのが橋本氏でした。ただし、元より舞台経験や表現の心得があったため、テレビカメラを前にしても物怖じせず、視聴者の脳裏に焼き付くキャッチーな身振りとフレーズを即座に出力できたというのが実情です。