近年の気象データ分析から見えてきたのは、湖畔特有の局地的な気象変動である。大津市周辺と高島市、あるいは湖北の長浜市では、同時間帯であってもまったく異なる空模様を描くことが多い。特に琵琶湖上空を通る風の通り道は、わずか数キロ離れただけで雨雲の発達度合いに天と地ほどの差を生み出す。
雨雲レーダーを読み解く際、単に「雨が降るか否か」だけを見るのは非常に危険だ。メッシュの細かいピンポイント天気情報を活用し、琵琶湖から立ち上る湿った空気の流れと山地にぶつかる上昇気流の重なりを視覚的に把握すること。通勤・通学の電車遅延や高速道路の規制を未然に予測し、観光時の足止めリスクを最少化するための必須テクニックがここにある。