「当日朝に生理が来てしまったけれど、当日にキャンセルするのは病院に迷惑がかかるのではないか」「キャンセル料を取られるのではないか」と恐縮し、無理に受診しようとする受診者は後を絶ちません。
しかし、医療機関の現場からすれば「無断キャンセル」や「無理に来院して不適正検体になること」の方が遥かに困惑します。生理はホルモンバランスや体調によって数日ズレるのが当たり前の生理現象であり、婦人科クリニックや健診センターのスタッフは、当日朝の「生理による日程変更連絡」に極めて慣れています。
当日朝に生理が始まってしまった場合は、受付開始時刻(8時30分〜9時頃)を目安に速やかに電話を入れ、以下のように端的に伝えてください。
「本日〇時より子宮頸がん検診を予約しております〇〇です。今朝、予定外の生理が始まってしまいました。正確な検査結果をいただきたいため、別の日程に振り替えをお願いできますでしょうか」。
自治体の集団検診やクリニックの単体受診であれば、生理による日程変更でペナルティやキャンセル料が発生することは原則としてありません(※高級人間ドック等で専用の食事手配などを伴う特別なコースを除く)。その際、次の予約日を決める基準として意識すべきが「ベストタイミング」の設定です。
子宮頸がん検診の標本が最もクリアに採取できるのは、「月経が完全に終わってから3日以上経過した日」かつ「排卵前の時期」です。一般的な28日周期の方であれば、生理が始まった日を1日目と数えて「10日目〜14日目頃」が黄金期間となります。この時期は頸部の出血リスクが最も低く、頸管粘液の性状も安定しており、病理医が最も見やすい理想的な検体を採取することができます。