当初は地元住民からも「怖すぎる」「夕張のイメージが悪くなる」と猛反発を受けた。風向きを劇的に変えた舞台が、映画ファンが全国から集う「夕張国際ファンタスティック映画祭」だった。
銀幕のスターや映画関係者が集うレッドカーペットに突如乱入し、著名人の頭部へ豪快にかぶりつく怪物の姿は、マスコミの格好の標的となった。恐怖とユーモアが紙一重で同居するその異様さは、「キモカワ」という言葉の枠さえ軽々と飛び越え、唯一無二のエッジの効いたエンターテインメントへと昇華された。
さらに、過熱する「ゆるキャラグランプリ」の舞台でも異彩を放った。順位争いに血道を上げる他のご当地キャラクターたちを横目に、会場内で共演者やスタッフに噛みつき回る無軌道なパフォーマンスを展開。可愛いマスコットたちが作り上げるファンタジー空間を完膚なきまでに破壊する姿は、熱狂的なカルト的人気を生み出す決定打となった。