このムーブメントを象徴するキーパーソンとして外せないのが、モデルであり俳優の中山咲月だ。中性的で神秘的なビジュアルと圧倒的な存在感で注目を集め、自身のアイデンティティや葛藤を率直に発信し続ける姿勢は、多くの人々に勇気を与えてきた。彼女が見せる一挙一動には、時代の規範に抗い、自らの足で立つ強さが宿っている。
特に特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』への出演は、大きな転換点となった。伝統ある人気シリーズにおいて、性別の枠にとらわれないミステリアスで力強いキャラクターを見事に演じ切り、お茶の間に強烈なインパクトを残したのだ。子どもの頃から触れるメディアにおいてこのようなアイコンが存在することは、次世代のジェンダー観を形作る上で極めて大きな意味を持っている。