Q1:江戸時代の庶民は毎日同じ着物を着ていたのですか?
A1:庶民の多くは数着の着物を着回していました。普段着は汚れても洗いやすい木綿や麻の着物を用い、季節に応じて袷(あわせ・裏地あり)や単衣(ひとえ・裏地なし)を調整していました。富裕層を除けば、何十着も所有することは稀で、季節の変わり目には古着屋で買い替えたり、質屋を活用して衣替えを行っていました。
Q2:「四十八茶百鼠」は本当に148色あったのですか?
A2:厳密に148色に固定されていたわけではありません。「四十八」や「百」は「非常に数が多いこと」を意味する慣用表現です。実際には染色技術の工夫によって、茶系・鼠系だけでも数百通りに及ぶ繊細な色調が職人たちによって調合され、それぞれに風流な名前が付けられて流行しました。
Q3:町人が派手な着物を着て見つかった場合、どのような罰を受けましたか?
A3:贅沢禁止令の違反に対しては、衣服の没収や過料(罰金)はもちろん、悪質な場合は江戸からの追放や手鎖(てじじょう・手枷をはめられる刑)、家宅捜索などの重罰が科されました。人形浄瑠璃作家の近松門左衛門の親族や豪商が、過度な贅沢を理由に処罰された実例も残っています。