埼玉での失職後、彼は自らのルーツである宮崎へと舞台を移した。宮崎県知事選への出馬を経て、2026年の宮崎市議選では2位というトップクラスの得票数で当選を果たす。どん底からの復活劇。特攻服を封印し、スーツ姿で街頭に立つ彼の姿に「改心した政治家」「若者の代弁者」としての期待を寄せる市民は決して少なくなかった。地方政治に新しい風が吹く――誰もがそう信じかけた矢先だった。
同年9月、激震が走る。不同意性交等致傷の容疑での逮捕。政治家としてのキャリアどころか、一人の人間としての信用を根底から覆す最悪の事件だった。市民の信頼を勝ち取り、自らを再定義しようとした努力は、この一夜にして崩壊した。市政に寄せる期待を一瞬にして裏切られた有権者の怒りと失望は、かつてないほど深かった。