祈本里香は、主人公・乙骨憂太の幼馴染であり、かつて互いに将来を誓い合った少女です。幼少期に母親の不可解な急死や父親の失踪を経験し、祖母に引き取られて育つという複雑な家庭環境にありました。大人びた雰囲気と可憐な容姿を持つ一方、乙骨に対しては強い執着と好意を寄せていました。
運命が狂ったのは、里香が小学校5年生の誕生日を迎えた直後のことです。乙骨の目の前で乗用車に轢かれる凄惨な交通事故に遭い、頭部を潰されて即死しました。直後、現場に現れたのは変わり果てた巨大な異形――「特級過呪怨霊・祈本里香」でした。
当初、呪術界では「祈本里香が乙骨に強い未練を残して呪いとなった」と考えられていました。しかし、その真相は真逆でした。日本三大怨霊の筆頭・菅原道真の血を引く乙骨憂太が、彼女の死を拒絶するあまり無意識に莫大な呪力で里香の魂を現世に繋ぎ止め、怨霊へと変貌させていたのです。彼女を縛り付けていたのは他ならぬ乙骨自身の「呪い」でした。