正午を告げる時報とともに、全国の主要都市や式典会場で一斉に1分間の黙祷が捧げられた。日本武道館では天皇皇后両陛下ご出席のもと、参列者たちが深く頭を垂れた。天皇陛下はお言葉の中で、過去の歴史への省察と平和への念願を重ねて表明された。
街頭でも、その一瞬だけは時間の流れが変わる。新幹線の待合室で大型モニターを見上げる旅行者や、立ち止まって目を閉じる街頭の若者の姿が見られた。長野県から帰省途中に品川駅にいた40代の会社員男性は、「日頃は慌ただしい毎日に追われているが、この正午の1分間だけは足を止めざるを得ない。自分が今こうして平和に暮らせている理由を考え直す唯一の時間」と語った。