ウィッグを外した中野信子の地毛の現在は、息をのむほど鮮やかな金髪(あるいはプラチナブロンド)のベリーショートです。週刊誌のグラビア企画や親しい表現者との対談記事、あるいは一部のバラエティ特番などで地毛の写真や画像が公開された際、そのスタイリッシュな姿は大きな衝撃と称賛をもって受け止められました。
なぜ黒髪ではなく金髪を選んでいるのか。そこには大きく分けて2つの明確な動機が存在します。第1の要因は、長年公言している中野信子のヘヴィメタル趣味です。中野氏は聖飢魔IIやメガデス(Megadeth)、オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)などを愛聴する筋金入りのメタラーであり、ロックカルチャーの反骨精神や美学に深い共鳴を寄せています。金髪ベリーショートは、彼女にとって誰にも侵されない「本来の自己」を解放するための象徴的なスタイルなのです。
第2の要因は、極めて現実的かつ合理的な観点である中野信子が白髪を染めない理由と直結しています。中野氏は自身の頭髪について、加齢に伴い白髪が増加したことをオープンに語っています。一般的に黒髪に白髪が生えると頻繁な白髪染めが必要となり、頭皮や髪質に甚大なケミカルダメージを与え続けます。そこで彼女が選択したのが、全体をハイトーンにブリーチして白髪そのものを溶け込ませるという手法です。これにより白髪のメンテナンス周期を大幅に延ばし、ヘアケアのストレスを最小化しています。
これまでの中野信子の髪型変化を時系列で辿ると、初期のメディア露出時のストレートボブから、ウェーブのかかったミディアム、そして近年見られる軽やかなショートカットのウィッグまで、実に多彩なバリエーションを披露しています。地毛の金髪ベリーショートという土台があるからこそ、上から被るウィッグのデザインを制約なく自由に変えられるという利便性も享受していると言えます。