新演習に関して、Web上で最も誤解されているのが新演習の個人購入方法と家庭での独学運用です。新演習は教科書会社系列のエデュケーショナルネットワークが塾向けに卸している「専売教材」であり、紀伊國屋書店などの一般書店やAmazonの公式取り扱いルートでは原則として市販されていません。
そのため、一般の保護者が手に入れるには、以下のルートを経由する必要があります。
- 新演習を採用している進学塾・個別指導塾に教材費を支払って購入する
- 提携している一部の教育系通信販売サイトや教育相談窓口を利用する
- メルカリやヤフオクなどの二次流通市場で中古・新古品を探す
ここで警戒すべき盲点が、新演習の解答解説の仕様です。市販の参考書とは異なり、新演習の別冊解答・解説は極めて簡素に作られています。計算過程の途中式が省かれていたり、図形の補助線の引き方についての解説が1〜2行で終わっていたりするケースが少なくありません。
この仕様を知らずに「良問揃いだから」と新演習を独学教材として個人購入してしまうと、子どもが「なぜこの答えになるのか」を自力で解明できなくなります。結果として親が付きっきりで教える羽目になり、親自身が中学受験特有の解法(つるかめ算、比と割合の特殊解法など)に精通していない場合、家庭内での指導は早晩破綻します。独学で活用する場合は、必ず市販の詳しい解法手引書を併用するか、質問可能な家庭教師・オンライン指導サービスをセットで用意しなければなりません。