中尾彬さんを語る上で欠かせないのが、おしどり夫婦として知られた妻・池波志乃さんとの絆、そして芸能界屈指と称された徹底的な「終活(生前整理)」の取り組みです。
最盛期には400本以上に達していたねじねじ用のストールコレクションですが、夫妻が50代半ばから終活を始めた際、大幅な整理が行われました。「自分たちが身軽になり、残された人に迷惑をかけないように」との思いから、自宅や別荘の処分、墓の準備と並行して、愛着のあったストールも本当に気に入った数十本程度を残して知人や関係者に譲られたといいます。
中尾さんの逝去後、池波志乃さんはメディアの取材に対し、残された遺品の整理について語っています。中尾さんが最後まで大切にしていた選りすぐりのストールは、夫の生きた証として大切に保管されるとともに、中尾さんを慕っていた後輩や親しい友人たちに形見分けとして手渡されました。モノへの執着を手放しながらも、人の心に温もりを残していく引き際の美学は、多くの人々に感銘を与えています。