中納言参りたまひて現代語訳と解説|扇の骨に隠された機転の真相

中納言参りたまひて現代語訳と解説|扇の骨に隠された機転の真相

中納言参りたまひて現代語訳と解説|扇の骨に隠された機転の真相の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

高校の定期テストや大学入試において、「中納言参りたまひて」は文法・敬語識別の宝庫です。特に「誰から誰への敬意か」「助動詞の識別」は頻出中の頻出項目となります。確実な得点源とするために、押さえるべき重要ポイントを構造化して整理しました。

該当箇所・重要単語品詞分解・文法的性質敬語の種類と敬意の方向テスト出題の着眼点・注意点参りたまひて動詞「参る」(ラ行四段・連用形)+補助動詞「たまふ」(ハ行四段・連用形)+接続助詞「て」「参る」=謙譲語(作者→中宮定子)
「たまふ」=尊敬語(作者→中納言隆家)1つの文節に謙譲語と尊敬語が共存する典型例。「誰がどこへ行く動作か」の主語判定が頻出。得て侍れ動詞「得」(ア行下二段・連用形)+接続助詞「て」+補助動詞「侍り」(ラ変・已然形)「侍り」=丁寧語(話者・隆家→聞き手・定子)直前の係助詞「こそ」を受けた「係り結び(已然形)」。「侍り」の活用形(已然形)の識別。えも言はず副詞「え」+係助詞「も」+動詞「言ふ」(未然形)+打消の助動詞「ず」(連用形)敬語なし(地の文ではなく会話文中の表現)「え〜ず」で「〜できない」という不可能の呼応。「何とも言葉で言いようがないほど素晴らしい」の訳出。問ひきこえさせたまへば動詞「問ふ」+補助動詞「きこゆ」+使役・尊敬助動詞「さす」+補助動詞「たまふ」+接続助詞「ば」「きこえ」=謙譲語(作者→隆家への配慮)
「させたまふ」=最高敬語(作者→中宮定子)テスト最頻出。主語は中宮定子。「させたまふ」は二重尊敬(最高敬語)で定子への絶対的敬意を表す。くらげのななり名詞「くらげ」+格助詞「の」+断定助動詞「なり」(撥音便無表記)+推定助動詞「なり」敬語なし「ななり」は「なるなり」の撥音便「なんなり」の「ん」が表記されない形。手前の「な」=断定、後ろの「なり」=推定。咲き散らしたるべし動詞「咲き散らす」(サ行四段・連用形)+完了助動詞「たり」+推量助動詞「べし」敬語なし「咲く」は古文で「笑う」の意。「咲き散らす」で「大笑いして吹き出す」。「べし」は確信に満ちた推量。

特に重要なのは、定子の動作に用いられている「問ひきこえさせたまへば」の構造です。「させたまふ」という二重尊敬(最高敬語)が使われていることから、この文の主語が身分の最も高い中宮定子であることが即座に判定できなければなりません。古文読解における主語特定問題の試金石となる一節です。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。