中国の日本パクリ問題は今どうなった?無印裁判の教訓と知財最前線

中国の日本パクリ問題は今どうなった?無印裁判の教訓と知財最前線

中国の日本パクリ問題は今どうなった?無印裁判の教訓と知財最前線の詳細について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

ネット上の言説と現場のリアルな温度感には、今どのような乖離があるのでしょうか。日本国内のSNS・掲示板(X、5ちゃんねる、知恵袋)および中国現地の消費者コミュニティ(小紅書・RED、微博・Weibo)の声を丹念に拾い上げると、両国で劇的な意識の変化が起きていることが分かります。

日本のネット上では、かつてのような「また怪しい日本語のパクリが出た」という嘲笑から、「気がついたら本家を超えるクオリティで世界展開されている」「日本のデザインセンスだけが安く買い叩かれている」という危機感混じりの声が目立つようになりました。ソシャゲのグラフィックやアパレルのファストファッションにおいて、日本側が開発に何年もかけている間に、わずか数ヶ月で洗練された類似サービスをローンチされる実態に対する警戒感です。

一方、中国現地の若者世代(Z世代・00後)の反応はさらにシビアです。SNS上では以下のようなリアルな本音が飛び交っています。

「昔の粗悪な山寨(パクリ)は国の恥。今の時代に日本のパッケージをそのままパクっているような商品はダサくて買えない」
「どうせ買うなら正規の日本直輸入ブランドか、堂々と自国のアイデンティティを打ち出している『国潮(グオチャオ:中国伝統を取り入れた独自ブランド)』を選ぶ」

深センの電脳街・華強北(ファーチャンペイ)や義烏(イーウー)の卸売市場を定点観測しても、かつて店頭に山積みされていた露骨なキャラクターの海賊版フィギュアは鳴りを潜め、代わりにオリジナルIPを掲げるトイメーカーや、正規ライセンス契約を締結したフラッグシップショップがメインストリートを占拠しています。現場の空気は、すでに「隠れてコピーする時代」から「巨額の資本で権利を買い取る時代」へと完全に移行しているのです。

中川 明日香
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中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。