長征3号Bをはじめとする旧世代の中国主流ロケットは、有毒な非対称ジメチルヒドラジンと四酸化二窒素を推進剤に使用してきた。毒性が高く、現場の作業員には防護服の着用が義務付けられ、落下地域の環境負荷も課題とされてきた。これに対し、本機は第1段およびブースターに液化酸素とケロシンを採用。人体への毒性を排除し、推進剤の調達コストも抑えられている。
このグリーン化は環境配慮にとどまらない。燃料取り扱いの簡略化は、発射場での燃料充填作業にかかる時間を大幅に削り落とした。文昌発射場の整備要員によれば、危険作業工程が不要になったことで、現場の安全性と機動性が格段に上がったという。