クラブやライブハウスが密集する道玄坂エリアの坂道を登り、一本脇の小道へ折れると、深夜営業の概念を覆す本格派ロースターカフェが姿を現す。かつて深夜のコーヒーといえば深煎りのブレンドが定番だったが、現在では豆の産地や精製方法に徹底してこだわるサードウェーブコーヒーの流れを取り入れた店舗が夜の主役になりつつある。
浅煎りのエチオピアが持つ華やかな酸味や、シングルオリジンのコロンビアが醸し出すフルーティーな香味が、深夜の疲れた五感を心地よく刺激する。バーテンダーのように一杯ずつハンドドリップで淹れるバリスタの所作を眺めながら過ごす時間は、アルコールでは得られない極上のリラクゼーションをもたらしてくれる。