結論から明確に記すと、中村蒼の仮面ライダー出演歴は過去に一度も存在しません。昭和・平成・令和と続く仮面ライダーシリーズの長い歴史において、主役はもちろん、サブライダーやゲスト怪人、劇場版の単発キャストに至るまで、彼が東映特撮の現場で変身ベルトを巻いた記録は皆無です。
それにもかかわらず、GoogleやSNSでは「中村蒼 仮面ライダービルド」という組み合わせで検索され続けています。『仮面ライダービルド』は、2017年9月から2018年8月にかけてテレビ朝日系列で放送された平成仮面ライダー第19作。天才物理学者の主人公・桐生戦兎(きりゅう・せんと)が「ラビットタンクフォーム」をはじめとする多彩なボトルを駆使して戦う重厚なストーリーで、放送終了後も高い支持を集める屈指の人気作です。
当時の放送映像、東映の公式アーカイブ、所属事務所の公式バイオグラフィーをどれほど遡っても、桐生戦兎を演じたキャストのクレジットに刻まれているのは犬飼貴丈の名です。つまり、「中村蒼がビルドに出ていた」という記憶は、人間の脳内で起きた完全なキャストのすり替わり現象に他なりません。