ふたりの出会いは、世間が想像するような派手な芸能界の交友関係とは少し異なる。原点は「音楽」だった。もともと演歌歌手として地道にキャリアを積んでいた三代純歌と、ザ・ドリフターズのギタリストとしても高い音楽的素養を持っていた仲本工事。2006年、音楽プロデュースを手がけたことを契機に二人の距離は急速に縮まった。
2012年、ふたりはグランドプリンスホテル高輪で華やかな結婚披露宴を執り行う。当時、仲本は71歳、純歌は44歳。27歳差という圧倒的な年齢差は、ワイドショーにとって格好の題材となった。だが、仲本自身は周囲のからかい混じりの視線をどこ吹く風と受け流していた。ギターを爪弾き、彼女の歌声に耳を傾ける日々。歳の差を超えたパートナーシップは、周囲が危惧する以上に穏やかな調和を見せていた。
都内で居酒屋やカラオケスナックを共同経営するなど、公私ともに二人三脚で歩む姿は、近隣住民や常連客の間でも親しまれていた。仲本にとって彼女は、単なる若き妻という枠を超え、晩年の生活に新たな活力を吹き込む存在だったことは紛れもない事実である。