結論から言えば、中島みゆきはこれまで一度も婚姻歴がなく、生涯独身を貫いている。70年代から80年代にかけての過熱するメディア攻勢のなかでも、特定の男性との結婚が発表された事実はない。かつては同業者であるミュージシャンやカルチャー界の著名人、あるいはレコード会社のディレクターとの交際疑惑がゴシップ誌を賑わせたこともあったが、いずれも決定的な証拠のない憶測の域を出なかった。
彼女が生涯独身を選んだ背景には、表現者としての徹底した自立心と妥協なき制作姿勢がある。過去のラジオ番組や限定的なインタビューの中で、彼女は自身の生活ペースや孤独と向き合う時間の尊さをユーモア交じりに語っていた。生活のすべてを楽曲の作詞・作曲、そして舞台制作へと注ぎ込む過酷な創作スタイルにおいて、家庭という枠組みに縛られない生き方こそが、彼女のクリエイティビティを純粋に保ち続けるための必然的な選択だったといえる。