春先になると道端やアスファルトの隙間にオレンジ色の可憐な花を咲かせるナガミヒナゲシ。愛くるしい見た目とは裏腹に、極めて強烈なアレロパシー作用(他植物の生育を阻害する化学物質の分泌)を持ち、周囲の固有種を駆逐してしまう危険な外来生物だ。
一株から生成される種子の数はなんと数千から数万個。熟した果実が風で揺れると、微小な種子が庭中にばらまかれ、翌春には庭一面がオレンジ色の群落と化す。現在、環境省が指定する「生態系被害防止外来種リスト」にも掲載されており、日本各地で外来種問題として警戒感が高まっている。庭で見かけたら種子が飛散する前に根から引き抜き、処分することが推奨される。