近年、裏社会のリアルな生態を描いた映像作品が国内外で批評的な成功を収めている。綾野剛主演の映画『ヤクザと家族 The Family』は、時代の変化と共に居場所を失っていく男たちの悲哀を緻密に描き、観客に強い衝動を与えた。また、マイケル・マンらが手がけたドラマ『TOKYO VICE』は、90年代の東京の闇と警察、ヤクザの緻密な攻防を世界基準の映像美で浮き彫りにした。
こうした実情に迫る任侠映画やドラマのヒットは、視聴者に「本物の裏社会文化」への深い興味を抱かせる結果となった。フィクションで描かれる重厚な世界観のルーツを辿る過程で、多くのリスナーが実際の地下音源や任侠歌謡の流出データに辿り着いたのだ。