この革新的な企画が産声を上げたのは、TBSテレビを代表する怪物番組『8時だョ!全員集合』のステージ上だった。巨大な生放送のセットとフルオーケストラの生演奏という、今では考えられない贅沢な環境の中で「ドリフの早口ことば」は披露された。
リーダーであるいかりや長介が笛と木魚を手に全体を仕切り、加藤茶や志村けん、ザ・ドリフターズの面々が順にマイクの前に立つ。失敗すれば笛が鳴り響き、容赦ないツッコミが飛ぶ。生放送ならではの緊張感と、完璧にトレーニングされたバンドのリズムが見事なグルーヴを生み出した。ザ・ドリフターズが所属していた渡辺プロダクションの卓越した音楽的バックボーンと、生演奏のポテンシャルを極限まで引き出したからこそ、この企画は爆発的なブームを巻き起こすことができたのである。