メディア表現の世界でも、世代間摩擦は格好のテーマとして描かれ続けている。日本放送協会(NHK)のドラマ『老害の人』がNHKオンデマンドなどで再評価されている背景には、身につまされるリアルな痛みを直視したいという視聴者の心理がある。老いへの恐怖と承認欲求の暴走をシニカルに描いた同作は、誰にとっても他人事ではない現実を突きつけた。
対照的に、世代を超えた理想的な関係性を描いて世界的な支持を集めたのが映画『マイ・インターン』だ。Netflixなどの配信プラットフォームでも根強い人気を誇る本作で、ロバート・デ・ニーロ演じるシニアインターンは、豊富な人生経験を持ちながらも決して若手経営者に持論を押し付けない。求められた時にだけそっと手を差し伸べ、謙虚に傾聴に徹するその佇まいは、知識を振りかざす「害」ではなく、組織を支える「知恵」としての生き方を鮮やかに提示している。