一方で、すべての社員が全廃を無条件で手放しに歓迎しているわけではない。「日頃の感謝をカジュアルに伝えるきっかけが失われた」「部署を超えたちょっとした雑談の機会が減って寂しい」と感じる社員も一部存在する。特に過去のコミュニケーションスタイルに慣れ親しんだ層からは、冷淡すぎるのではないかという懸念も聞こえてくる。
しかし、最新の社内マナーのトレンドは「個人の自由と境界線の尊重」へと完全にシフトしている。「渡したい人はプライベートで」「社内での一括集金や配給は禁止」「勤務時間中のやり取りは行わない」といったルールが定着。強制力のない「完全任意の個人間ギフト」あるいは「全廃」の二択が、トラブルを防ぐための現代的な標準マナーとして定着しつつある。