映像コンテンツの隆盛も、政治家のメガネに対する世間の関心を大いに高めた。大きな話題を呼んだ映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』では、泥臭く泥沼の選挙戦に挑む政治家のリアルな姿が描かれ、汗に濡れたメガネの奥に宿る執念が観客の胸を打った。政治ドキュメンタリーというジャンルにおいて、メガネは登場人物の葛藤や人間味を際立たせる絶妙な小道具として機能している。
さらに、社会派ドラマの枠を超えて世界的なヒットを記録したドラマ『新聞記者』などの映像作品でも、権力と対峙する政治家や官僚の冷徹さ、あるいは苦悩を表現するアイテムとしてメガネが象徴的に使われている。NHKの厳格な報道番組での露出から、Netflixに代表される世界配信ストリーミングのドキュメンタリーに至るまで、高画質映像のレンズは政治家が装うフレームの質感までをも克明に捉え続けている。