日枝神社の境内へ足を踏み入れると、一般的な神社とは異なる決定的な違いに気づきます。本殿前で参拝者を迎えるのは、狛犬ではなく一対の「神猿(しんえん)」の像です。古くから猿は日吉・山王神社の神使とされ、親しみを込めて「まさる」と呼ばれてきました。
この「まさる」という響きには、「魔が去る(厄除け・魔除け)」と「何事にも勝る(勝運・出世運)」という2つの意味が込められています。本殿に向かって左側には子猿を優しく抱いた「母猿像」があり、縁結び・安産・子宝・家庭円満を祈願する人が絶えません。一方、右側には烏帽子をかぶった「父猿像」が鎮座し、商売繁盛や社運隆昌、勝負事の成功を後押ししてくれます。
社務所で授与される「まさる守」は、愛らしい猿の姿を模した日枝神社の象徴的なお守りです。赤色(魔除け)や白色(開運)など多彩なバリエーションがあり、ビジネスバッグやスマートフォンのストラップとして身につける人が目立ちます。