真珠は「人魚の涙」とも称され、冠婚葬祭すべての席で着用が許されている唯一のジュエリーです。しかし、弔事(お通夜・告別式・法事)での装いには厳格なマナーが存在します。
喪服に合わせる真珠ネックレスで最も避けるべきは「二重・三重のネックレス」です。「不幸が重なる」ことを連想させるため、弔事では必ず「一連のショートタイプ」を着用します。また、胸元まで垂れ下がるロングネックレスや、ダイヤモンドなど光る石が散りばめられた装飾留め具(クラスプ)もマナー違反とみなされます。
弔事における真珠の「色」の選び方は以下の通りです。
・白系あこや真珠:慶弔両用として最も無難。20代〜高齢の方まで全世代で失礼にあたりません。
・グレーパール / 黒蝶真珠(ブラックパール):30代後半〜40代以降の落ち着いた大人の女性に好まれます。黒蝶真珠を選ぶ場合は、緑や赤の干渉色が強すぎない「ピーコック系ダークトーン」や「シルバーグレー」を選ぶと喪の席に馴染みます。
なお、黒蝶真珠のサイズは10mm〜12mm前後と大粒になる傾向があります。弔事で着用する際は、大ぶりすぎて華美に見えないよう、控えめな色合いとシンプルな一連仕立てを意識してください。