2015年8月、六代目山口組から一部の直系組長らが離脱し、神戸山口組を結成したニュースは日本中を駆け巡った。あれから11年。かつて「山一抗争」の再来と恐れられた対立は、もはや抗争と呼べるレベルのものではなくなっている。互いに牽制し合う体力すら失われ、残されたのは高齢化した組員たちと、維持することすら困難になった事務所だけだ。
現在の神戸山口組は、相次ぐ移籍や引退によって全盛期の面影はない。かつて数千人を誇った構成員は激減し、主要な傘下組織も次々と解散を発表した。2026年現在、警察当局による「特定抗争指定暴力団」の指定は継続されているものの、実質的な活動はほぼ停止している。研究会の分析によれば、組織としての意思決定システムはすでに機能不全に陥っているという。