長距離王国としてのプライドがぶつかり合う男子5000mは、息詰まる心理戦となった。留学生ランナーがハイペースで引っ張る展開の中、必死に食らいつく地元公立校のエースたち。残り1周の鐘が鳴ると同時に、レースは一気に混沌としたスプリント勝負へとなだれ込んだ。
ラスト100m、執念でインコースをこじ開けた八戸学院光星の選手が、わずか数センチの差で先頭を捉えてフィニッシュ。トラックに倒れ込み、泥だらけの顔で天を仰いだ彼の姿に、スタンドからは惜しみない拍手が送られた。強豪私学の独占を許さない、意地と戦略が光った名勝負である。