大炎上を受けて、運営側が下した決断は早かった。数日後には「ファンクラブ会員限定の完全受注生産」への切り替えを発表したのだ。この迅速な方向転換は、結果として多くのファンを救うことになった。誰もが定価で、確実に手に入れられる安心感。あの日の絶望は、一転して安堵へと変わった。
この決定は、日本のエンタメ業界におけるグッズ販売のスタンダードを書き換えるきっかけとなった。「限定」による飢餓感を煽る手法から、すべてのファンに行き渡らせる「受注生産」へ。ビジネスモデルとしての転換点を、このトラブルが強制的に作り出したと言える。