一方、小泉今日子の歩みはさらに急進的だった。彼女は大手事務所からの独立を果たし、自ら制作会社「株式会社明後日」を立ち上げ、舞台のプロデュースや文筆活動など、既存のテレビ中心の芸能システムから一線を画した場所で活動を続けている。業界の慣習や政治的発言へのタブーに対しても、彼女は常に自分の言葉で語ってきた。
「キョンキョン」という愛称で親しまれた彼女は、今や日本のエンタメ界における最も自由で、最も知的な表現者の一人だ。誰の所有物でもない、自分自身の人生を自分でコントロールする。その潔い生き様は、ジェンダーバイアスや年齢差への偏見が残る社会において、多くの女性たちに勇気を与え続けている。