父から受け継いだDNAに魂を吹き込んだのが、師匠である吉幾三だ。真田の才能を見抜いた吉は、彼のために楽曲を書き下ろし、歌手としての美学を徹底的に叩き込んだ。
テイチクエンタテインメント移籍第1弾となった『恵比寿』は、吉幾三による情緒あふれる詞曲と真田の切ないダミ声が見事にシンクロし、空前の大ヒットを記録。勢いそのままに発表された『246』でも疾走感あふれるサウンドに乗せて圧倒的な表現力を示し、日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得する至高の結実となった。
吉幾三は技術指導にとどまらず、舞台上での振る舞いやファンを大切にする姿勢を背中で教え続けている。真田にとって吉は、音楽の師であり第二の父親とも言える絶対的な支柱なのだ。