かつてない生々しさとリアリティ。それが今作の目指す表現の領域だ。従来の時代劇が持つ様式美を一度解体し、現代のアクション映画が誇るハイスピードなカメラワークと融合させる挑戦が行われている。殺陣のスタントにはハリウッドの第一線で活躍するアクションチームが参加。徹底的なリアリズムと息をのむ美しさが同居する映像世界が立ち現れようとしている。
白石監督が得意とする泥臭くも切ない人間模様の描写と、真田がこだわる本物の武士道精神。この二つが噛み合ったとき、画面から立ち上る熱量は観客を圧倒するはずだ。CGに依存しすぎない実写ならではの重量感、そして極限状態に置かれた人間のドラマが、観客の心臓を脈打たせる。