真梨邑ケイのキャリアを語る上で欠かせないのが、女優としての際立った足跡です。特に1988年に公開された伊丹十三監督の大ヒット映画『マルサの女2』では、宗教法人をめぐる巨額脱税事件に絡む重要人物の愛人役を熱演。豪華なキャスト陣の中でも決して埋もれない、退廃的な色香と冷徹さを併せ持つ演技で批評家から高い評価を受けました。
その後も1989年の特撮大作『ゴジラvsビオランテ』や数々のテレビサスペンスドラマに出演し、大人の女性が持つミステリアスな魅力を体現し続けました。
また、ディスコグラフィにおいても名作を多数残しています。ジャズのスタンダードを中心に構成された『THE MAN I LOVE』や『Night and Day』などのアルバムでは、前田憲男をはじめとする日本最高峰のジャズプレイヤーたちと共演。ストレートアヘッドなジャズの伝統を踏襲しながらも、彼女ならではの都会的でアンニュイなムードが漂う歌声は、今日においてもレコードコレクターから高い評価を受けています。