Q1:「くらげの骨」とは具体的にどのような意味ですか?
A1:クラゲには骨が存在しないことから、平安時代の慣用的な表現で「この世に存在しないもの」「絶対に手に入らない幻のもの」を意味します。藤原隆家が「まだ誰も見たことがない素晴らしい骨」と大風呂敷を広げたことに対し、清少納言が「そんなに見たことがないというなら、骨のないクラゲの骨でも探しているのでしょう」と言葉尻を捉えて機知で返したものです。
Q2:登場する「中納言」とは歴史上の誰のことですか?
A2:中納言は、関白・藤原道隆の次男である藤原隆家(ふじわらの たかいえ)のことです。一条天皇の正妻である中宮定子の同母弟にあたります。後に「刀伊の入寇(1019年)」において九州・大宰府で外敵を撃退する武勇伝でも名高い、豪放磊落で機転の利く貴公子でした。
Q3:テスト対策として真っ先に覚えるべき重要文法は何ですか?
A3:最優先は「見えざりつ」の品詞分解(打消「ず」連用形+完了「つ」終止形)と、「隆家が言ひたるなむにすべき」における係助詞「なむ」の結び(「言ひたるにすべき」の省略)です。また、「参りたまひて」「御扇奉りたまふ」「問ひきこえさせ給へば」など、同一文内に複数の敬語が重なる文での「敬意の主客(誰が誰を高めているか)」を正確に仕分ける訓練が必須となります。