空前の自爪育成ブームを背景に、美容皮膚科学産業の技術開発も加速している。かつてのような表面をコートするだけの塗料から一歩進み、爪母周辺の環境を整える高機能美容液や、高濃度ビオチンを配合した浸透型トリートメント製品などが次々と市場へ投入されている。
もっとも、表面的なケアだけに頼るのは早計だ。日本皮膚科学会が発信するガイドラインでも強調されているように、爪の状態は全身の健康状態を映し出すシグナルとなり得る。爪の伸びが極端に遅くなったり、色や形状が著しく変化した場合は、単なる美容の問題ではなく、代謝機能や循環器系の異変を疑う視点を持つことが肝要だ。