利用者の内訳を覗くと、日本社会の今が凝縮されていることがわかる。早朝の利用客には、ナイト高速バスで都心に到着したばかりの外国人観光客の姿が目立つ。シャワーを浴び、荷物を置き、次の目的地までの数時間を安全に過ごす拠点として重宝されているのだ。
一方で夕方以降は、Z世代の大学生やフリーランスが目立つ。動画編集や配信作業、資格試験の勉強など、自宅では誘惑が多く集中できない若者が「集中部屋」として定期利用するケースが急増している。「1時間単位で使えて、家よりも誘惑がない」。そう語る利用者の声は、都市におけるサードプレイスのあり方が完全に変質したことを物語っている。