かつての学校検診で使われていた「青や黄色の丸いシールがついたセルファンテープ」を記憶している人は多いだろう。あれは二日間の早朝に採取する方式が標準だったが、集団検診の廃止以降、一般のドラッグストアで手軽に買えるようなものではなくなった。現在、医療機関で実施される検査は、より衛生的に、かつ簡便に行えるよう進化している。
最新の医療機関では、プラスチック容器に特殊な粘着部が組み込まれたスティック型の専用器具が主流となっている。手に直接触れるリスクを極限まで減らし、採取後の保管や検体輸送の利便性も劇的に向上した。また、症状が酷い場合には顕微鏡による卵の確認だけでなく、臨床症状の経過観察や問診を組みあわせた迅速な診断が行われる。もはや「恥ずかしい思いをして過去の道具を使う」必要はなく、プライバシーに配慮した診療体制が整えられている。