交際が報じられて以降、幾度となく「電撃結婚か」とメディアが書き立ててきた。それでも婚姻届が提出されない理由には、互いのプロフェッショナルとしての誇りと複雑な家庭環境への配慮が絡み合っている。
鈴木京香は長年、母子家庭で育った母親を深く気遣い、その介護や精神的ケアを最優先にしてきた。一方の長谷川も、著名な建築評論家であった父の死などを経て、家族に対する独自の責任感を抱いている。何より、経済的にも精神的にも完全に自立したふたりにとって、紙一枚の契約で関係を規定する必要性がそもそも薄い。「籍を入れないこと」は妥協ではなく、対等な表現者同士であり続けるための積極的な選択なのだ。