長嶋茂雄の脳梗塞から現在まで…壮絶なリハビリと奇跡の復活劇を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

命の危機を脱した長嶋氏を待ち受けていたのは、あまりにも重い現実でした。脳の損傷により、利き腕である右半身の麻痺と、思うように言葉を発することが難しくなる言語障害(失語症)という深刻な後遺症が残ったのです。ペンを持つことも、自由に歩行することもままならない状態からのスタートでした。

しかし、ここから長嶋氏の真骨頂である「勝負師の魂」が燃え上がります。転院先のリハビリテーション専門病院において、担当医師や理学療法士が「これほど過酷なメニューを自らに課す患者は見たことがない」と驚愕するほどの猛特訓を開始しました。健常な左手を酷使して文字を書く練習を重ね、麻痺の残る右足を一歩一歩前へ踏み出す歩行訓練を連日何時間も敢行。言葉を取り戻すための発声練習では、納得がいくまで同じ単語を何百回と繰り返しました。

「ファンに元気な姿を見せたい」「もう一度グラウンドに立ちたい」という純粋な情熱だけが、激痛と疲労を伴うリハビリを支える原動力となっていました。