NHKが手掛ける日曜日夜の看板枠「大河ドラマ」は、時代とともに多様なヒーロー像を描いてきた。歴史の表舞台に立った勝利者だけでなく、近年は一癖も二癖もある人物や、地方で独自の光を放った武将にもスポットが当てられる傾向が強まっている。
NHK総合で放送される日曜8時の時代劇枠において、小田氏治というテーマはこれまでにないチャレンジングで魅力的な選択肢だ。制作関係者の間でも「勝者の歴史ではなく、何度倒れても起き上がる弱者の目線から描く戦国劇は、多様性の時代に深く刺さる」という評価が存在する。視聴率や配信プラットフォームでの反響を重視する近年のテレビ業界において、新たな旋風を巻き起こすポテンシャルは十二分にある。