この峠が「ゼロ磁場」として一躍脚光を浴びたのは1995年。中国の気功師・張志祥氏が「強い気が集まる場所」として指摘したのが直接のきっかけだった。当時はオカルト的なメディアの取り上げ方も目立ったが、30年あまりの歳月を経て、受け止められ方は大きく変化した。
現在では地質学のみならず、環境心理学や脳科学の観点からも「なぜ人がこの空間で深いリラックス状態に入るのか」という多角的な検証が進む。単なる神秘主義を脱し、断層地帯特有の微振動や自然音の波長成分など、複合的な環境要素が人間にもたらす影響への関心が深まりつつある。