ここでいう「願い」は、何でも思い通りにすることではありません。授業を休みたいと言えばいつでも休める、嫌なことを全部避けられる、という意味でもありません。学校は学ぶ場所であり、集団生活の場です。だからこそ、支援にはバランスが必要です。
現実的な支援とは、子どもが自分の状態を知り、必要な助けを求め、少しずつ生活を整えられるようにすることです。体調が悪いときは休む。強い痛みがあるときは相談する。気持ちが不安定なときは言葉にしてみる。戻れるタイミングを一緒に考える。小さな選択肢を増やすことが、子どもの自立につながります。
保健室が「願いが叶う」場所になるとすれば、それは秘密の道具があるからではありません。話を聞く人がいて、必要な物があり、次の一歩を一緒に考えられるからです。子どもにとって、それは十分に大きな支えです。