AIを活用した街頭防犯カメラのネットワークは急速に拡大している。不審な動きを検知して警察に通報するシステムも一部の自治体で導入が始まった。だが、どれだけカメラを増やしても、私有地との境界線や、生い茂る街路樹の影といった「死角」を完全にゼロにすることはできない。
近隣住民の無関心も拍車をかける。かつてのように「近所の子どもたちを見守る」という意識が薄れ、不審者がうろついていても誰も声をかけない、あるいは気づかないケースが増えている。機械の目は優秀だが、人間の直感や違和感に勝る防犯ツールはないのだ。