ざるそばともりそばの違いは海苔だけ?つゆと器に隠された江戸の真実に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

「せいろそば」と「もり・ざる」の関係性も、よく混同されるポイントです。

せいろ(蒸籠)の起源は、江戸時代初期の製麺技術に由来します。当時の蕎麦粉はつなぎの技術が未発達だったため、熱湯で茹でると麺がブツブツと切れてしまう問題がありました。そこで、蒸籠に蕎麦を並べて蒸気で蒸し上げて提供したのが「せいろそば(蒸し蕎麦)」の始まりです。

やがて小麦粉をつなぎに使う二八蕎麦の技法が定着し、蕎麦を湯通しして冷水で締める調理法が一般的になると、蒸す工程自体は不要になりました。しかし、以下の理由から器としての蒸籠は現代まで受け継がれています。

  • 保温・調湿効果:木製の蒸籠とすのこが、冷水で締めた蕎麦の余分な水滴を落としつつ、乾きすぎを防ぐ。
  • 格式の演出:重箱のように重ねて運べる機能性と、漆塗りや白木の高級感が評価されている。

現代において「もりそば」を注文しても蒸籠で運ばれてくる店が多いのは、この機能美と伝統的な見栄えを重視しているためです。