試験時間は限られており、無計画な作業は命取りになる。高得点を獲得する受験生の多くは、試験開始直後の10〜15分間を「エスキース(構想練り)」に費やす。頭の中のアイデアを小さな用紙にスケッチし、構図や光の方向、要素の配置を徹底的に検証する作業だ。
空間表現デッサンにおいては、鉛筆素描のタッチの使い分けも極めて重要になる。硬い鉛筆(H〜2H)によるシャープなエッジの表現と、柔らかい鉛筆(B〜3B)による豊かな影の階調表現を適切に組み合わせることで、空間の奥行きや素材の質感が鮮明に浮かび上がる。全体像を常に意識し、一部の細部だけに捉われない時間管理が、完成度の高い作品を生み出す鍵となる。