阪急沿線の街づくりを語る上で欠かせないのが、阪急電鉄の創業者・小林一三が掲げた「沿線開発と生活文化の創造」という理念だ。自ら鉄道を敷き、その沿線に住宅地や商業施設、娯楽施設を一体的に整備するビジネスモデルは、日本の都市計画の原点となった。
現在その意志は阪急阪神ホールディングスグループへと受け継がれている。同グループが推進する鉄道事業・都市開発の高度なノウハウが、ここでも遺憾なく発揮されている。単に高層ビルを建てるのではなく、駅を中心に暮らしやすさとコミュニティを育む手法は、まさに100年以上の歴史に裏打ちされた開発思想の真骨頂だ。