スタッフ全員がポケットに忍ばせているゴールドの小さなカード。そこに記されているのが、ブランドの魂とも言える「クレド」だ。これは決して形式的なサービスマニュアルではない。従業員一人ひとりを独立したホストとして扱い、ゲストのために自律的な判断を下す権限を与える強力な行動指針となっている。
客が言葉を発する前にその意図を汲み取り、期待を超える体験を創出する。一説にはスタッフ一人につき1日数十万円相当の決裁権が与えられているとされるが、真の価値はその金額そのものではない。ゲストの笑顔のためなら現場の判断で即座に動ける、その圧倒的な現場主義こそが伝説を生み続ける原動力だ。