「十分な睡眠時間を確保しているのに、昼間の運転中に意識が飛ぶ」「同乗者からいびきや呼吸の停止を指摘されたことがある」という場合、単なる体調不良ではなく疾患を疑う必要があります。一瞬意識が飛ぶ病気は何科を受診すべきか迷った際は、以下の診療科が選択肢となります。
何科を受診すべきかの判断基準
- 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合(いびき・起床時の頭痛・肥満傾向):「睡眠外来」「呼吸器内科」「耳鼻咽喉科」
- 前触れなく急激に眠り込む場合(過眠症・ナルコレプシー疑い):「睡眠外来」「心療内科」「精神科」
- 食後の強い眠気や立ちくらみ、手足の震えを伴う場合:「糖尿病内科」「内分泌代謝内科」
- 手足のしびれやろれつの回りにくさを伴う場合:「脳神経外科」「脳神経内科」
睡眠外来の受診目安と検査内容
睡眠外来の受診目安と検査について、まずは問診や「エプワース眠気尺度(ESS)」と呼ばれる国際基準の質問票によるスクリーニングが行われます。疾患の疑いが高い場合、自宅で小型の測定器を装着して指先や鼻の気流を測る「簡易アプノエ検査」、さらに精密なデータを取るため一泊入院して脳波や呼吸状態を詳細に記録する「終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)検査」へと進みます。早期に適切な診断を受け、CPAP(持続陽圧呼吸療法)などの治療を開始すれば、日中の猛烈な眠気は劇的に改善されます。
【プロの結論】運転を続けるべき人・直ちに中止すべき人の判断基準
ドライバー自身が自身の状態を冷静に見極めるための客観的クライテリアを提示します。以下の基準に該当する場合、無理な運行は自他に対する重大なリスクとなります。
- 即座に運転を中止し、医療機関へ行くべき人:
- 運転中に車線をはみ出した記憶がない、あるいはランブルストリップスの振動で目覚めた経験がある。
- 「前方の車が急に近づいて見えた」など、視覚情報の連続性が途切れる現象が週に2回以上起きている。
- 同乗者から「大きないびきをかき、途中で呼吸が止まっている」と指摘されたことがある。
- 生活習慣の見直しで経過観察が可能な人:
- 前夜の睡眠時間が4時間未満など、明白な睡眠不足の理由が特定できている。
- 炭水化物を過剰摂取した直後だけ眠気に襲われ、食事内容の改善によって症状が治まる。
- 十分な休息と15分の仮眠を取ることで、完全な覚醒状態を維持できる。