90年代末、若者文化の聖地であったSHIBUYA109を中心に花開いたギャルカルチャー。その中心で強い自己表現の象徴として愛されたのが、日焼けした肌とエキゾチックな装いをまとったキティだった。周りの目を気にせず「自分らしさ」を貫く当時のギャルたちの精神は、多様性を重んじる現代の若者たちの価値観と深く共鳴している。
渋谷の街頭インタビューに応じた20代のストリートダンサーは、「親の世代が持っていた写真集で見たギャルキティの強さに憧れた。ただ可愛いだけじゃない、反骨心のようなエネルギーを感じる」と語る。かつてのローカルなサブカルチャーが、いまや世界基準のポップカルチャーとして再評価されているのだ。